鎌田ミュージアムについてABOUT
鎌田醤油グループでは、郷土の史料を保存・研究・公開する「鎌田共済会郷土博物館」と、
不可思議な球体関節人形が住む登録有形文化財の淡翁荘「四谷シモン人形館」と、
古来より伝わる醤油画の技法を用いて描かれた作品が楽しめる、
真面目にパロディする「小沢剛 讃岐醤油画資料館」の支援・運営を行っています。
瀬戸内国際芸術祭や聖地巡礼と併せて、お楽しみいただければ望外の幸せでございます。
鎌田醤油株式会社 代表取締役社長
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四谷シモン人形館 淡翁荘
昭和初期に建てられた洋館に、四谷シモンの人形23体を展示。金庫や押入れ、トイレの中にも人形が隠れている。ファンタジーの世界にどうぞ。
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小沢剛 讃岐醤油画資料館
現代美術作家小沢剛が、歴史的名画を醤油で模写した作品等を展示。遊び心やパロディ精神がいっぱいの芸術空間。
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鎌田共済会 郷土博物館
藩内測量や坂出塩田開発、武器の改良・製造などさまざまな分野で活躍した久米通賢の資料をはじめ、郷土の古文書、絵図、考古遺物などの資料を収蔵・展示。
博物館の概要
1918(大正7)年に創立された鎌田共済会は1922(同11)年に図書館、1925(同14)年に郷土博物館、1927(昭和2)年に社会教育館を設立するなど、様々な社会事業を行ってきた。
現在、博物館では開館以来収集した郷土資料や坂出塩田を築いた久米通賢関係資料など資料約6万点を収蔵し、展示している。
現在の博物館はもともと図書館だった建物を改装したもので、1998(平成10)年に国の登録有形文化財となる。
周辺施設
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香風園
鎌田勝太郎により、1908(明治41)〜1910(同43)年にかけて別邸に築庭された。1956(昭和31)年に坂出市の市民公園として開園。1999年(平成11)年から2年をかけて、園の西部は池泉回遊式の日本庭園、東部は芝生公園を中心とした洋風庭園として、築庭当時に復元、整備された。
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鎌田醤油蔵元本店
JR坂出駅から西へ300m、香風園北側の鎌田醤油本社工場に隣接。工場直営の店舗として、通信販売限定の商品や業務用製品も取り揃えている。
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鎌田醤油株式会社
1789(寛政元)年に塩、大豆、小麦という醤油造りの要となる素材に恵まれた坂出の地に蔵を開き、230年にわたって醤油作りを営む。1965(昭和40)年に発売された「だし醤油」は、基本のレシピはそのままに半世紀以上に渡って愛されている。
登録有形文化財
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旧鎌田醤油本店
1853~1869年(江戸末期)
商店街の通りに北面する醤油商本店(ほんみせ)。建ちの高い二階建で入母屋造本瓦葺とし、背面に切妻造の屋根を突出す。表側外壁は大壁黒漆喰塗で格子窓を並べた重厚な表構え。一階は中央が幅二間の通り土間で西を店とし、二階には接客用の座敷を設けるなど、近世商家の佇まいを残している。
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旧鎌田醤油大門
1868~1882年(明治前期)/1955(昭和30)年頃移築
敷地東に門を開く。桁行三間梁間三間、切妻造本瓦葺で、棟通りよりやや前寄りに五寸の平角材(五平)の柱を立てて門口とする。両開きの大扉及び両脇の片開潜戸は八双や乳金物、四葉金物で豪壮に飾る。長屋門風の構えだが、両側面を開放とし、小屋組を表すなど特異な形式の門。
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淡翁荘主屋
1936(昭和11)年
本店の西に建つ、元鎌田醤油社長宅。外観は陸屋根、タイル張とした幾何学的で端正な意匠だが、内部は一階に上質な和風座敷、二階に暖炉を設えた本格的な洋室を配する。戦前期モダニズムの影響が認められ、県内の鉄筋コンクリート造住宅として最初期の建物。
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淡翁荘黒門
1937(昭和12)年
淡翁荘主屋の北正面に建つ。一間一戸薬医門、切妻造本瓦葺で、五寸の平角材(五平)の本柱を間口二・四二メートルで立て、欄間を盲連子とした両開き桟唐戸を吊り込む。両脇には瓦を載せた鉄筋コンクリート造の塀を矩折れにのばす。淡翁荘の表門として商店街側の景観を引き締めている。
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鎌田共済会郷土博物館(旧図書館)
1922(大正11)年
坂出の実業家鎌田勝太郎が慈善・育英・各種社会教育を目的に設立した財団法人の中核施設。香川県技師富士精一監修の下、竹中工務店の設計施設になる。我が国初期の財団法人の活動事情を示す遺構で、初期の本格的鉄筋コンクリート造図書館建築としても貴重。